【DLCレビュー】Lode King & Prestigeトレーラーパックで効率よく稼ごう【アメリカントラックシミュレーター】

数あるアメリカントラックシミュレーター公式DLCの中で、「最初に買うならどれ?」と聞かれたらまずオススメしたいのがこのトレーラーパックです。なぜならこのパックに含まれているトレーラーは、いずれも距離単価が高い貨物に対応したものばかりなので、最初期にガンガン稼ぐのに最適なのです。

この記事では、“LODE KING & PRESTIGE DLC”に収録されているトレーラーの紹介と、ゲームを始めたばかりの方がお金を稼ぐためのコツをまとめてみました。

Lode King社とはどんな会社か

Lode King Industries 会社概要

・1980年 カナダ・マニトバ州ウィンクラーにて創業

・建設や工業向けの”Lode King”と、農業向けの”Prestige”の2ブランドを展開

・カナダのみならずアメリカでも高い知名度を誇るトレーラー製造大手

ちょっとややこしいのが、同じ製品でもブランドがふたつに分かれている点です。例えばメインコンポーネントにアルミ材を用いたBrillianceシリーズでも「Lode KingのBrilliance」「PrestigeのBrilliance」が存在しているのでどう違うのか気になりますが、決定的な違いはありません。両ブランドの販路や顧客層が全く別業種を想定しているので、同一製品を2チャンネルで販売している、とざっくり理解していればいいと思います。

というわけでここからはブランド名ではなく商品名でそれぞれのトレーラーの特徴を紹介していきますので、トレーラーを購入する際はご自身のプレイスタイルとして、

  • 建設現場や工業系企業への配送が多い → “Lode King”ブランドで購入
  • 農業や林業関係の配送が多い → “Prestige”ブランドで購入

のように使い分けるとおもしろいと思います。

フラットベッド・ドロップデッキ

“FORCELINE”(スチール)

最もお手頃なモデルがこちらです。安いから格下というわけではなく、重量物を満載して不整地をガンガン走るような過酷な状況での使用を想定して構成パーツは信頼性の高い製品が選ばれています。

FORCELINEとRENOWNのランディングギアはSAF-HOLLAND社のholland Mark Vを採用しており、高い信頼性から世界中のトレーラーで採用されています。

足回りの実物はホイールとホイールエンド/サスペンションがそれぞれトラック用サプライヤーとして有名なアルコア社ヘンドリクソン社の製品を採用しています。いずれも性能実績ともに業界トップを誇ります。

このヘンドリクソン社のホイールエンドには”Tire Max Pro”というタイヤ空気圧自動調整システムが内蔵されています。これは走行中でもタイヤの空気圧を一定に保つ構造で、ハブを”Air”に変更すればその外観が再現できるのでオススメです。

こんなプレイヤーにオススメ

・山道や鉱山など過酷な状況での配送が多い方

・とにかくコストパフォーマンスに優れたトレーラーが欲しい方

“RENOWN”(スチール+アルミ)

キングピン周りやメインレールといった骨格になる箇所をスチール材、その他サイドレールなどをアルミ材にした構成で、一般的には“コンボ”と呼ばれる組み合わせです。特徴としてはスチールとアルミのいいとこどりである点で、頑丈なスチールのメリットを受けつつも、軽量なアルミを多用することでトレーラー自体の重量を抑えることができるので、実際の運送業界ではその分貨物重量を増やすことが出来る点に高い需要があります。

FORCELINE以外のトレーラーは有料DLCタイヤが選択できます。Lode King社製トレーラーの標準タイヤはミシュランですのでここは是非ミシュランタイヤDLCを買ってミシュランタイヤを履かせるとより実物に近づけます

アルミとスチールのような異種金属が接触する箇所は腐食しやすくなる(ガルバニック腐食と呼ばれるコンボトレーラーの持病)ため、ここは各社の腕の見せ所となるわけですが、Lode King社は部材接合の大部分をボルトオンにすることでメンテナンスのしやすさを最優先としています。

もちろんボルトオンなので振動による締結の緩みがデメリットになってしまいますが、例えば後部バンパーをぶつけてしまい、修理が必要になった際でもボルトを外せば即座に交換できるので、わざわざ修理工場に持ち込んで切断溶接塗装する手間が省けます。この点は同社が強くアピールしているポイントで、見事弱点を強みに変えています。

大五りん
大五りん

ぶつけても自分で修理できるから気にしない!気にしない!

こんなプレイヤーにオススメ

・収益性を重視したプレイスタイルの方

・バランスに優れたトレーラーが欲しい方

“BRILLIANCE”(アルミ)

“オールアルミ” ”最軽量” ”メンテナンスフリー” —なんと魅力的な響きなのでしょう。アルミトレーラーが放つこの輝きは、素材本来の耐腐食性ゆえの実用的な理由だけでは説明できません。まさに商品名のとおり光輝くこのトレーラーを買わない理由はないでしょう。

BRILLIANCEはランディングギアがJOST社製です。Lode King社ではグレーンホッパーでもJOSTのランディングギアを採用しています。

BRILLIANCEだけランディングギアのすぐ後ろに棒(赤矢印)が突き出ています。これはロードフック(赤〇)の穴を通してまとめて保管するための専用ラックです。BRILLIANCE以外はポケットにでも入れとけということでしょう。

全シリーズに用意されているオプションのダンネージとは敷材のことで、荷物の下に置いてキズを防いだり安定させるための資材です。

赤く塗った木材がダンネージ

ダンネージよりこの先が気になる?「グッとらっく!!」第1話をよむ

トレーラー後部のこの個所にもダンネージを保管するスペースがあります。

実物だとリフトアクスルを選択した場合この後部スペースは制約が出てしまうので、そのあたりの整合性を出しつつサイドにダンネージボックスを付けるかどうか決めると面白いと思います。

こんなプレイヤーにオススメ

・とにかく一番高価で高性能なモデルが好きな方

・軽くて丈夫なトレーラーが欲しい方

グレーンホッパー

“DISTINCTION”(アルミ)

構成部品の大半にアルミ材を採用したホッパーです。農業特化のグレーンホッパーで、シューターがお腹に3か所あるモデルについては農業関係者からの需要で実現したようです。(種・肥料・カバークロップを一度に運びたい、というような要望だと思います)

タープはサプライヤーとして有名なMichel’s社製で、実物ではシューターとあわせて同社製の電動開閉器も選べます。タープの色が変更できますが実物も結構バリエーションがあるようなので下記のMichel’s社製品紹介ページ(最下部に色一覧があります)を参考にして変更すると面白いと思います。

このテッカテカの前後パネルオプション、アルミと表記されていますがステンレスなんじゃないかと思います

こんなプレイヤーにオススメ

・農業関係の配送で利用したい方

・軽さこそ正義なアルミ製ホッパーに魅力を感じる方

“PRESTIGE”(スチール)

このモデルのすごくややこしい点が、”Prestige”ブランドではなく、”Lode King”ブランド扱いだということです。つまり、「PrestigeのPRESTIGE」は存在せず「Lode KingのPRESTIGE」として存在しているわけです。グレーンホッパーなのに農業向けブランドになんで無いの?って思うんですが、あくまでもグレーンホッパーは収穫した穀物やバルク材を運ぶ“運送業”向けのトレーラーなのであって、かつスチールホッパーのPRESTIGEは都市型産業寄りの需要が高いだろうという理由でLode Kingブランド扱いなのだと思います。

赤く塗ったパネルは実物だと取り外しが可能です。“オープンエンドモッド”と呼ばれ、内部を清掃しやすい構造になっています。

こんなプレイヤーにオススメ

・建設/工業系のバルク材配送で利用したい方

・とにかく頑丈なスチール製ホッパーに魅力を感じる方

フラットベッドとドロップデッキをうまく使い分けて稼ぎまくろう

フラットベッドとドロップデッキで扱える荷物は単価が高いため、特にゲーム序盤で一台持っておくと大変役に立つトレーラーです。私もゲームを始めたばかりのころはフラットベッドばかり使っていました。

ところで、フラットベッドとドロップデッキはどう使い分ければいいのでしょうか。結論としては

  • 全長が長い荷物を運びたい場合 → フラットベッド
  • 背が高い荷物を運びたい場合 → ドロップデッキ

という選び方が一般的です。なおこうした大まかな分類で“とにかく重い荷物を運びたい場合”はローボーイの出番となりますので、下記の記事もご参照ください。

ここからはフラットベッドとドロップデッキの使い分けを具体例で見てみます。

どちらでも運べる荷物の場合

発電機を例に見てみます。ドロップデッキだと12×2で24台が運べます。

フラットベッドだと13×2で26台運べます。2台の差が出ました。

しかし残念ながら、同じ荷物の仕事でもフラットベッドとドロップデッキに報酬の差は出ません。上の例で言うと2台分多く貰えるわけではないので、自分が持っている好きな方で仕事を請けましょう

フラットベッドでないとダメな場合

そうなるとフラットベッドが損に見えてきますが、フラットベッドはロードエリアが広い特徴があるため、特に全長が長い荷物を運ぶ際はこれ一択となります。

大型チューブはフラットベッドでしか扱えない貨物のひとつ

ドロップデッキでないとダメな場合

一方でドロップデッキはメインデッキが低い位置にあるため、背が高い重機などを運ぶ際にはこれ一択となります。

このJCB Fastrac 4220 はフラットベッドでは運ぶことができない

この車両の高さに関して、例えばカリフォルニア州の場合だと州法で14フィート(約4.27メートル)までの制限1があります。

Lode King社の53フィートトレーラーの場合、フラットベッドは地面からロードエリアまで59インチ(約1.5メートル)、ドロップデッキは41インチ(約1.04メートル)です。上画像のJCB Fastrac4220は高さが約3メートルありますので、フラットベッドに積むと高さが約4.5メートルになってしまい、カリフォルニアでは違法になってしまいます。

  1. California Vehicle Code -DIVISION 15. SIZE, WEIGHT, AND LOAD -CHAPTER 3. Height§35250 ↩︎

どちらが適しているのか確認したい場合

どちらか一方だけでは扱える荷物が限られてしまうので、両方持っておくことをオススメします。そして自分が運びたい荷物がどちらに適しているのか確認したいときは、「トップメニュー」→「カタログ」→「トレーラーブラウザ」で見ることが出来ます。

右上のカーゴプレビューをドロップダウンすれば扱える荷物がどういった形で積載されるのか確認できる

そんなわけで今回ご紹介したLode King & Prestige DLCは、ゲームを始めたばかりの方が序盤にガンガン稼いで会社の規模を大きくしていくうえでとても役に立つので、最初に買うDLCとしてもオススメできます。やっぱり実物が持つオーラは見ているだけでも楽しいですよね。

今回の記事はここまでです。最後まで読んで頂きありがとうございました。

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